NHKで放送されている教養番組の『100分de名著』。
哲学、文学、宗教、科学、心理学など多種多様な書籍が紹介される番組ですが、神回を知りたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
当記事では、教養番組『100分de名著』の神回をランキング形式で紹介します。
個別で集計したアンケート結果に基づいて紹介するので、興味がある方はぜひご覧ください。
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『100分de名著』の神回まとめ
さっそく、『100分de名著』の神回を見ていきましょう。
2011年3月30日~:ニーチェ“ツァラトゥストラ”
管理人くん哲学者の西研が、ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの名著『ツァラトゥストラ』を解説する回です。
みんなが神回だと思った理由は?
ニーチェというと難解で近寄りがたい哲学者というイメージがありましたが、この回では自分自身を乗り越えていくというテーマを身近な言葉で解説していて、とても引き込まれました。
特に、他人の価値観に流されず、自分で考えて生きる大切さを語っていた部分が印象的でした。哲学の知識がなくても理解しやすく、見終わった後に前向きな気持ちになれたので、100分de名著の中でも特に好きな回です。
2011年11月2日~:アラン“幸福論”



哲学研究者・合田正人さんがゲストとして登場し、人生における幸福と不幸について考える回です。
みんなが神回だと思った理由は?
東日本大震災を経験した後に見たので、記憶に残っています。幸せになるためには、まず不幸を見つめて知ることからが大事なんだと気付かされ、ハッとしました。ちょっとしたことで人は誰もが幸福になれるんだと気付かされた神回だと思います。
2012年8月1日:フランクル“夜と霧”



心理学者・諸富祥彦さんが、ヴィクトール・フランクルの書籍『夜と霧』について解説する回です。
みんなが神回だと思った理由は?
強制収容所という極限状態を描いた作品ですが、単なる悲惨な体験談ではなく、人はどんな状況でも生きる意味を見いだせるというメッセージが強く伝わってきました。
番組ではフランクル自身の経験だけでなく、現代社会での孤独や不安とも結びつけて解説していて、とても考えさせられました。苦しい状況でも人間らしさを失わない姿勢に胸を打たれ、放送後に原作を購入したほど印象に残った回です。
極限状態でも「人生には意味がある」と説く、フランクルの力強い言葉が心に深く響いたからです。特に人生から問われているという視点の転換は、絶望を希望に変える哲学的な衝撃があり、生きる勇気を与えてくれる神回でした。
極限状況でも人生の意味を見いだすという内容が、年齢を重ねて不安を抱える当時の自分に深く刺さったからです。苦しみをただ避けるのではなく、その中でどう生きるかを考えさせられ、自分の生活や価値観を見直すきっかけになりました。
2012年12月5日~:サン=テグジュペリ“星の王子さま”



水本弘文さんがゲスト出演を果たし、フランス人の小説家である、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの代表作『星の王子さま』を解説した回です。
みんなが神回だと思った理由は?
子どもの頃に読んだ時は童話のように感じていましたが、この回では大人になることで失ってしまう大切な感覚をテーマに深く解説していて、とても印象に残りました。
特に、本当に大切なものは目に見えないという言葉を、人間関係や現代社会の忙しさと結びつけて語っていたのが心に響きました。シンプルな物語なのに人生論としても奥が深く、大人になってから改めて読み返したくなる神回でした。
大人になるほど忘れがちな素直さや、物事をまっすぐ見る心の大切さを思い出させてくれました。日々の生活や健康の不安に追われると、どうしても気持ちが固くなりがちですが、この回を見て、身近なものを大切に感じる感性を失いたくないと思いました。
2013年12月4日~:ドストエフスキー“罪と罰”



日本のロシア文学者である亀山郁夫さんが出演し、フョードル・ドストエフスキーの長編小説『罪と罰』を解説する回です。
みんなが神回だと思った理由は?
罪を犯した人間は本当に幸せになれるのかという重いテーマを扱っているのに、番組の解説がとてもわかりやすく、人間の弱さや葛藤がリアルに伝わってきました。
主人公ラスコーリニコフの苦しみを、現代の孤独や承認欲求とも結びつけて説明していたのが印象的でした。長編小説なので読むハードルが高い作品でしたが、この回を見て興味が湧き、実際に原作を読んでみたいと思えた神回でした。
2015年1月7日~:岡倉天心“茶の本”



講師として大久保喬樹が登場し、明治・大正時代の思想家である岡倉天心の『茶の本』を読み解いた回です。
みんなが神回だと思った理由は?
明治時代に日本に近代的な思想や価値観が流入してきたときに、そのような思想や価値観をそのまま肯定せずに、日本の自然と調和した自然体の精神、我の過度な肥大を抑制する無我の思想など、日本の文化や思想を重視し、現代人が悩んでいる自分とは何か、自分は何のために生きているのか、という問いに早くから答えを見い出していた、という説明がとても印象に残っています。
文明開化自体は悪いものではなかったと思うのですが、その一方でこういった日本文化もあるよ、と早いうちから我に過度に執着した生き方の行き着く先の答えとその対処法を示していた点が優れていると思いました。
2016年2月3日~:アドラー“人生の意味の心理学”



ゲスト出演した岸見一郎さんが、精神科医のアルフレッド・アドラーの名著『人生の意味の心理学』を解説する回です。
みんなが神回だと思った理由は?
この回は他人の期待ではなく、自分の人生を生きるというアドラー心理学の考え方がとてもわかりやすく紹介されています。劣等感は悪いものではなく、成長の原動力になるという解説が心に刺さりました。
仕事や人間関係で落ち込んでいた時期に見たので、他人と比較しすぎなくていいと考えられるようになり、気持ちが少し楽になりました。難しい心理学を身近な例で説明していた点も神回だと思います。
アドラー心理学の「人は過去の原因だけでなく目的によって行動する」という見方が、日常の悩みや人間関係の捉え方を大きく変える内容だったため印象に残りました。難しい理論を、劣等感や共同体感覚など身近なテーマに結びつけて説明していて、名著の核心が実生活にどう生きるのか分かりやすい回だと感じます。
過去や環境のせいにして諦めるのではなく、今からでも人生の受け止め方を変えられるという考え方に励まされました。体調や生活習慣を見直している自分にとって、「これからどう生きるか」を前向きに考えるきっかけになった回です。
2016年9月5日~:石牟礼道子“苦海浄土”



文芸評論家の若松英輔さんがゲスト出演し、水俣病患者を題材とした作品『苦海浄土』を解説した回です。
みんなが神回だと思った理由は?
人間の弱さや迷いを否定せず、むしろそこから救いを考えていく内容が印象的でした。年齢を重ねると、自分の欠点や後悔とも向き合わざるを得ませんが、その弱さを見つめること自体に意味があると思えた点が心に残りました。
2017年12月4日~:スタニスワフ・レム“ソラリス”



スラヴ文学者の沼野充義さんが出演し、スタニスワフ・レムのSF小説『ソラリス』を解説する回です。
みんなが神回だと思った理由は?
人間がどれほど知ろうとしても、完全には理解できないものがあるというテーマが深く印象に残りました。病気や体の変化も、自分で完全にコントロールできるものではないと感じることがあります。その不確かさと向き合う姿勢を考えさせられた点で、神回だと感じました。
2018年5月7日~:神谷美恵子“生きがいについて”



文芸評論家・若松英輔さんがゲスト出演し、日本の精神科医・神谷美恵子が残したエッセイ『生きがいについて』を読み解き、解説していく回です。
みんなが神回だと思った理由は?
「生きがい」は人と比べるものではなく、自分の中で感じるものだという視点がとても印象的でした。健康面で以前のように無理ができなくなった今、小さな楽しみや日々の張り合いを大切にすることの意味を考え直しました。
2020年1月6日~:呉兢“貞観政要



中国・唐王朝の第2代皇帝・李世民と、家臣たちの政治に関する対話や言行をまとめた書物『貞観政要』を読み上げる回です。
みんなが神回だと思った理由は?
当時の政治体制の中で生きる官僚たちのことと、現代の我々の会社などの組織のことなどが、はるか昔のことなのにすごく身近に紹介されていて、具体例なども多く、身に染みて当時も今も組織の中で生きる事で守るべきことの大事さがわかりました。
皇帝と臣下のやりとりをまとめたもので、リーダーについていくには、どうすればいいのかいいのか、組織を回す知恵が得られる神回です。何回かやっててすべてよかったです。
2021年9月6日~:ル・ボン“群衆心理”



フリーライターの武田砂鉄さんが、フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンの著書『群衆心理』を解説する回です。
SNSや世間の空気に流されやすい時代だからこそ、「自分で考え続けること」の大切さがよく伝わりました。多数派の意見に安心してしまう怖さを感じる一方で、立ち止まって考える姿勢を持ちたいと思わせてくれた点が神回だと思います。
2022年4月4日~:イデガー“存在と時間”



哲学研究者の戸谷洋志さんが講師として出演し、ドイツの哲学者マルティン・ハイデッガーの著書『存在と時間』を解説する回です。
みんなが神回だと思った理由は?
この放送前に、ハイデガー関連の本は複数出版されていたが、とにかく難しく感じていました。本放送では、図解形式で具体例を出して説明してくれたので、存在の定義ということからよく分かった。それと、家族も同様の感想を抱いていたので、他の人から見ても良かった回だったのではないかと思ったから。
2023年8月7日~:司馬遼太郎“覇王の家”



日本文芸家協会会員の安部龍太郎さんが出演し、司馬遼太郎の歴史小説『覇王の家』を解説する回です。
みんなが神回だと思った理由は?
司馬遼太郎のこの作品は、目線が全く違ったか書き方をしていました。「三河かたぎ」を強調していました。この三河かたぎは、主君を愛し、主君は、部下を愛し、双方の信頼関係が強く、揺るぎなものでした。特に印象に残った回は、4週目の石川数正についての記述です。自分勝手に豊臣秀吉の元に行った彼をけなす場面は、非常に息苦しくなりました。しかし、司馬遼太郎はそうは考えず、徳川家康を守るために「豊臣秀吉に寝返った」と言っていました。そのことは「三河かたぎ」を強く感じた回でした。忘れられません。
『100分de名著』の再放送日・再放送時間
『100分de名著』の再放送日・再放送時間は、以下のとおりです。
毎週金曜日:午後3時05分~午後3時30分(Eテレ)
本放送の月曜日から日数が離れてるため、注意が必要しましょう。
また、再放送も逃してしまった場合は、NHKオンデマンドに契約すれば視聴可能です。
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『100分de名著』の過去放送分を視聴する方法
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